ある程度、WEBサイト、ECサイト、ランディングページ、オウンドメディアなどのいわゆる自社メディアを運用していると、簡単で、手軽に使えるアクセス解析ツールを探したくなる。
一番メジャーな「Googleアナリティクス」は使っているが、「もっとわかりやすくて、もっと良い物を…」と思ったことはないだろうか。
最初に結論を言ってしまうと、無料のアクセス解析ツールで、Googleアナリティクスに勝てるものはない。ただしこれは、総合的に見ると、だ。
細やかな分析が必要なければ、もっと手軽に無料で使えるアクセス解析ツールは存在する。まずは、アクセス解析に慣れたいと言う方にとっては、今から紹介するアクセス解析ツールは選択肢の1つとしては十分にアリだろう。それでは早速、あなたにオススメする「日本国内、無料のアクセス解析ツールご6選」をご紹介しよう。
Googleアナリティクス

GoogleアナリティクスGoogleアナリティクスは、1番有名で定番なアクセス解析ツールだ。中級者、上級者はもちろん、閲覧箇所さえ決めてしまえば初心者でも抵抗なく使うことができる。
Googleアナリティクスのメリット
・無料アクセス解析ツールでは最も機能が多い
・世界で最も使われているアクセス解析ツールなので、参考サイトなどの情報が多い
・カスタマイズを加えることによって、基本機能にプラスした情報取得や解析が可能
・グーグル社が提供している他のサービスとの連携(ウェブマスターツール、Googleアドワーズなど)
Googleアナリティクスのデメリット
・データの見方がわからないと、分析が難しい
・機能が多いことがアクセス解析のハードルになってしまう
・突然の仕様変更などがあるため、データ表示がおかしい場合がある
Googleアナリティクス補足
使い方に慣れれば、自分で分析したい事をカスタマイズして、欲しい情報だけを集約したオリジナルレポートを作ることも可能。やはりGoogleアナリティクスは、本格的にサイト分析をするには最適だろう。
Yahooアクセス解析

Yahooアクセス解析2013年にユーザーローカル社と提携をして提供されているアクセス解析ツール。設置が少々手間取るが、Googleアナリティクスではサポートされていない機能があることが魅力。
Yahooアクセス解析のメリット
・各種基本的数値のリアルタイム解析やリアルタイム足あとなど、リアルタイム分析に重点を置いている
・訪問組織分析やユーザー追跡など、個別の分析に優れている
Yahooアクセス解析のデメリット
・Yahoo!ビジネスIDの取得など設置までのハードルが高め
・目標設定(コンバージョン)がGoogleアナリティクス比べてわかりづらい
Yahooアクセス解析補足
主にリアルタイム分析やユーザー追跡に優れたアクセス解析ツールであるため、他のアクセス解析ツールと併用して使える利点がある。Googleアナリティクスと併用している方も多いだろう。直感的に使えてグラフィカルであるため、初心者でもアクセス解析を楽しいと思える要素が詰まっているのではないだろうか。
USER LOCAL(ユーザーローカル)

USER LOCAL(ユーザーローカル)USER LOCALは最近良く話題になる無料アクセス解析ツールだ。Yahoo!アクセス解析と似ているが、機能や設定に関して、より初心者向けと思ってもらってえば良いだろう。
USER LOCAL(ユーザーローカル)のメリット
・Yahoo!アクセス解析と似ていて、直感的に操作できる
・解析できるページ数やWEBサイトの規模に制限がない
・3G携帯を含めたモバイル分析全般に非常に適している
・性別や年齢などのユーザー属性情報を自動で取得できる
USER LOCAL(ユーザーローカル)のデメリット
・計測できるWEBサイトは3つまで
・GoogleアナリティクスやYahoo!アクセス解析に比べると細かい分析には適していない
USER LOCAL(ユーザーローカル)補足
正式名称は、「User Localスマートフォン解析ツール」で、公式には「ガラケー、スマホに対応した携帯サイト向け解析ツール」と銘打たれている。ただし、PCのアクセス解析も全く問題なく行えるため、安心して利用することができる。
QLOOK(クルック)

QLOOK(クルック)初心者の方にはシンプルでオススメではあるが、基本的には軽めのブログ向きなアクセス解析ツールという位置付け。
QLOOK(クルック)のメリット
・データの保持期間が無制限
・ページごとに解析タグを埋め込む必要が無いため、管理と運用が楽
QLOOK(クルック)のデメリット
・広告が表示される
・解析できるページビュー数が1日あたり5000PVまで
QLOOK(クルック)補足
管理画面もかなりシンプルな作りであるため、日々のページビュー数や訪問者数を把握するには使いやすいだろう。ただし上記通り、解析できるページビュー数に限りがあるため、無料版で使い続けるのは難しい。あくまでもアクセス解析初心者向けだ。
忍者アナライズ

忍者アナライズこちらも初心者向けのツール。キャラクターを表示できるなど、遊び心はあるが、アクセス解析には直接関係がないため、機能非表示にもできる。
忍者アナライズのメリット
・管理画面が見やすい
・画面各所から用語辞典が確認できるので、初心者でも理解しやすい
忍者アナライズのデメリット
・広告が表示される
・3G携帯分析機能が搭載されてない
忍者アナライズ補足
忍者アナライズには用語辞典があるため、初心者にとってかなり使い勝手が良いアクセス解析ツールだと言える。ただ、3G携帯の訪問者が重要な業種の場合、3G携帯の分析ができないのはかなりかなりの痛手。
ace analyzer (エースアナライザー)

ace analyzer (エースアナライザー)最近できた解析ツールで、機能も充実している。
エースアナライザーのメリット
・アクセス解析用のタグをWEBサイトに設置することが容易
・Googleアナリティクスでは設定が必要な、月・日・時間・曜日別が最初から閲覧できる
エースアナライザーのデメリット
・3G携帯分析機能が搭載されてない
・1つのメールアドレスで1サイトしか登録できない
エースアナライザー補足
難しいことをさせないという点では、アクセス解析入門者には適している。
i2i.jp(アイツーアイドットジェイピー)

i2i.jp(アイツーアイドットジェイピー)高性能で、複数サイトの設置に対応しており、アフィリエイターを中心によく利用されているアクセス解析ツール。
i2i.jpのメリット
・3G携帯サイト対応なので、3G携帯用ブログページも解析可能
・高性能生ログ検索や訪問者のルートが追える足あと追跡機能が搭載されている
i2i.jpのデメリット
・流入ページ、離脱ページ解析が計測できない
・訪問時間、滞在率、直帰率の計測ができない
i2i.jp補足
使える機能も多く、ブログや軽めのサイトであれば申し分ないツール。残念ながら、ユーザー流入経路がわからないため、商品取り扱いサイトやWEB広告を利用しているWEBサイトには不向きと言える。
RESARCH ARTISAN Lite(リサーチアルチザンライト)

RESARCH ARTISAN Lite (リサーチアルチザンライト)インストール難易度が若干高めだが、そのハードルさえ超えれば非常に使い勝手の良い高機能なアクセス解析ツールだろう。
リサーチアルチザンライトのメリット
・基本的な機能面はGoogleアナリティクスに引けをとらない
・ログは半永久に取得でき、ページ数やプレビュー数などの条件もなし
・広告、バナーがない
リサーチアルチザンライトのデメリット
・最初のインストール、アクセス解析タグ設置が難しい
・アクセス解析データは全て手元にあるため、バックアップなどデータ管理をしなければいけない
リサーチアルチザンライト補足
Googleアナリティクスに負けない高機能アクセス解析ツールなため、Googleアナリティクスが苦手な方はこれを使う場合が多いだろう。ただし、WEBシステムではなくオープンソースのソフトウェアであるため、設置するためにはそれなりの知識が必要になってくる。
最後に
さて、これらのアクセス解析ツールは、私がもともとこの業界で仕事をする前から使っていたものが多い。つまり、私が初心者、初級者~の時に探したものばかりだ。今は、GoogleアナリティクスとYahoo!アクセス解析の併用に落ち着いている。
やはり顧客のWEBサイト分析となると、他のアクセス解析ツールに比べて、この2つに軍配が上がってしまうだろう。もちろん、そこまでの解析が必要でない方もいるだろうし、見た目などの好みによっても分かれるはずだ。もしまだアクセス解析ツールを導入していない方がいるならば、まずは触れることから始めていただきたい。きっと、WEBサイトやブログ運営がもっと楽しくなるはずだ。