1.ランディングページ1枚5万円、納期は1週間で出来ますか?
私が会社を始めた駆け出しの頃、こんな反響が多かった。 月間のランディングページ制作の反響数は20件程度で、そこそこ問い合わせはあり、確度の高い問い合わせが多かった。 しかし実際、反響の半分はタイトルのような内容であったため、後々の価格戦略を考えると安易に受託する事が難しかった。 「あれ…ランディングページの反響ってこのくらいなのかな…」と、落胆したのを覚えている。 下記は私たちが一番最初に制作した反響用のランディングページだ。
- ・CPA15,000円 コンバージョン率平均0.8% 月間反響数15~20件
仮にこのランディングページを改善するとしたら
青は信頼感や安心感を与える色だが、BtoBで青を使用する場合は、私たちはより深い青を選択する。 その方がサイト全体に重みが増し、上記のランディングページのようなチープなイメージは回避出来るからだ。 人物素材を使う場合は、かなり気を付けなければならない。 ここでは、一番大事なファーストビューに、よく見かけるストックフォトを使用してしまっているが、それではリアリティにかけるため、選択し直さなければいけない。 全体のフォントもゴシック調で大きく、インパクトを重視しているが、高級感・プレミアム感に欠けているため、フォントとその質を変えなければいけない。 これでは「早い・安い」といった印象を与えるようなランディングページにしか見えないのである。2.クリエイティブの質を上げ、事例を充実させた

- ・CPA13,000円 コンバージョン率平均1.1% 月間反響数15~20件
ランディングページ改修にあたっての失敗
実はここで一番の失敗をしてしまっている。 それは「なんとなくヤだから変える」という事をやってしまった。 基本的にランディングページはデザイナーやWEBマーケターが直感で手を入れるべきではない。ビジュアルのリニューアルではなおさらだ。 しっかりとしたデータと根拠に基いてリニューアルを行わなければ、A/Bテストをする意味がなくなってしまう。ただ、このLPに変えてから反響の質が変わった。 一番大きかったことは、しっかりとした事例を載せたことだろう。 このタームでは、それまで積み重ねた経験と実績を少しずつランディングページに反映する地道な作業を始めている。3.全てを整えた本気の運用を心掛けた
この頃になると、クライアントに対して成果を出し続けている一方、自社の反響用ランディングページがおろそかになっていることに非常に恥ずかしさと後ろめたさを感じていた。 そこで、自社のものも本気でランディングページ制作をする事にした。 実際にはランディングページのリニューアル前に、いくつかのテストを行っている。 最終的に制作したのが下記のランディングページだ。
- ・CPA平均5~6,000円 コンバージョン率平均1.8% 月間反響数30件以上
- ・CPA…初期の1/3
- ・コンバージョン率…2倍以上
- ・月間反響数…2倍弱
どこに力を入れたランディングページに仕上げたのか
私たちが初期と大きく変わった点としては、運用の拡充だ。 1つのランディングページ当たりにかける手間を増やし、最大限の成果を出せるような運用を心がけている。 そのため、今のところ急激に反響件数を増やすつもりはない。どちらかと言うと、内部教育を進めつつ、その他の営業コストを下げるための努力をしている。 現在の状況では、新しいランディングページに切り替えた事で、理想的な反響と平均CPAと言って良いだろう。条件面も飛躍的に改善された。内訳としては、中小企業8割、大手企業2割、価格や納期等の条件面でNGはほぼ無い。
ランディングページは運用を重ねることで成長していく
集客の質を上げ、受注を増やすことは、ある程度コントロールが可能だ。例えば、ある広告代理店のWEBサイトを制作したときには、クリエイティブとコピーの見直しをする事で、反響の質を大きく変えることができた。
- ・大手からの案件が増えた
- ・出版のオファーがきた
- ・反響数が増えた
- 「安売りで数を多くさばきたい!」
- 「プロフェッショナルなサービス提供で高単価商品の販売をしたい!」
- 「誰にも認知されていない商品を売りたい!」
- “これから”あなたはランディングページをどう見られたいのか
- “実際に”ユーザーにはどう見られているのか